2016年9月17日土曜日

[経営戦略]賃上げしようにも利益が出てなきゃ会社が倒れるだけだよね、というお話

先日開催された日本商工会議所の総会の場で、安倍首相があいさつをされた件が記事として上がっております。

なんでも、中小企業の賃上げと下請け企業の支援(元請け企業との取引条件の改善)についての話題を取り上げられたのだとか。

首相 “中小企業の働き方改革へ環境整備” by NHKオンライン
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160915/k10010686961000.html

下請け中小企業を支援=安倍首相 by 時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091500339


また、時を同じくして世耕経済産業大臣が経団連の榊原会長らと会談し、こちらでも中小企業に関する話題が取り上げられた模様です。

経済産業相 “中小企業でも賃上げ 実現に積極対応を” by NHKオンライン
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160915/k10010686951000.html

経産相、中小企業との取引条件改善を経団連に要請 都内で会談 by 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL15H6J_V10C16A9000000/


大企業で少しづつ成果が出始めている(と言われている)被雇用者の賃上げについて、何としてでも中小企業まで波及させたいという動きですね。


中小企業(特に下請け業務を中心としている企業)での賃上げを実現するためには、どうしても顧客・取引先(元請け企業)との取引条件の良化が必要なもの。

という訳で、「賃上げ」と「元請け-下請け間の取引条件の良化」は政策としてワンセットであって然るべきだと思うのですが、現政権はさすがそのあたりの基本をきっちりと抑えておられるように感じております。


僕としては、元請け企業側にコストをコントロールする意識があるのは良いこと(また、当然のこと)だとは思います。

しかし、それが行き過ぎて下請け企業を抑圧する状態になってしまうのは本末転倒にも感じるところ。

また、下請け構造があまりにも重層化しすぎることにより、 ピンハネが凄まじく 最下層に位置する企業の利益が著しく低くなってしまっている業界が多い点についても、 なかなか闇が深い 色々と考えさせられるなぁ…と感じるところであります。

このあたり、大企業の内部留保を強制的に吐き出させる―などといった暴論ではない、上手く利益を中小企業に流せるような仕組みにしていければ最高なのでしょうが…。

これ以上は政治・政策論のお話ということで僕の方では切り上げようと思いますので、ここでは一旦「現政権の手腕に期待(したい…しても…良いよ…ね…?)」という結論にしておきましょう。


ちなみに、経営者というのは政治・政策に期待しているだけでは仕事をしているとは到底言えません。

中小企業側は中小企業側で、下請け一辺倒を脱却するなり、せめて取引先の多様化(少数の元請け企業への依存度の低下)をするなり、より利益を出すための何らかの施策を打たねばならないところなのです。

何をどうやるかは現状の数字との相談にもなりますが、会社の未来を作ることにもなりますし、当然リスクヘッジにもなりますし…ということで、怖がらずに取り組んでいただければ―と切に願う次第なのです。