生成AIのお陰で必要とされる判断量が激増して死ぬほど忙しくなった話(山本一郎(やまもといちろう))
改めて、確かにそうだと感じるところ、これまでの想定が実証されていると感じるところを、今後の自身の方向性を考える上での備忘録として書き留める。
「『AIで置き換えの効く、60点ぐらいでいい仕事』はどんどん無くなって人を雇わなくなって」という点はこれまでにも想定されてきたことだ。
また、「むしろ『60点を100点近くまで引き上げる作業』と『素材は集まるけどこれを価値に転換する死ぬほど考える作業』が発生」というのも、上記の延長線上で想定されてきたことである。
そして、以下の2点は、その発生する作業の具体例である。
- 「生成AIのお陰でやるべき作業の山が負担軽減されても未来見据えてやることを考えたり、込み入った話を先生方に説明して理解を引き出し動いてもらう」
- 「その結果、いままで作業指揮で埋まっていた、あまり考えなくても仕切ったり捌いたりしていたタスクが減った代わりに、生成AIが効率よくお膳立てしすぎた案件を転がすtodoや、全体を総括して死ぬほど考えてまとめる重労働が大量に発生」
この「誰か(の心を)を動かす」職務というのは、あらゆる職業において、今後も(少なくとも当面は)なくなることはないと考えている。
いつの時代においても、「誰か(の心を)を動かす」技能(突き詰めれば人間性に行き着くが)は普遍的な価値を持つと確信している。