はじめての皆様へのご挨拶

2024年12月31日火曜日

[年末の御挨拶] 2024年を振り返る

昨年末、2024年は少し休憩気味にぼちぼちいくと宣言した。

長く戦い続けるためのHPやMPの貯留期間であると直感したためだ。


それで実際はどうなったかというと、前半、具体的には6月までは、本当にぼちぼちと休憩しながら、仕事はきちんとこなすという時間を過ごした。

弊所自身の事業・各関与先のどれもが、状況が多少落ち着いていた時期だったことも大きい。HPやMPはしっかりと充填された。大変ありがたいことであった。


後半(7月以降)は一転、そこそこパワーを出していくこととなった。


まず、弊所自身の事業で、展開国を1つ増やした。

既にベースがあるとはいえ、新たな国・地域に進出するというのは、やはり新たな課題が出てくるものである。

これに対して経営資源をそれほど投入している訳ではないが、それでも上半期よりは当然ペースを上げて取り組むこととなった。

(なお、まだ軌道には乗っておらず、課題は山積している。)


次に、各関与先で、新たな課題に直面する社が2、3社出てきた。

環境に合わせて少しずつ事業を変化させていく中で、すんなり上手くいくこともあれば、なかなか上手く行かないこともあったりという、成長痛な時期が到来したということだ。

もちろん、こちらに関しては明確に力を入れて取り組んだ。

(こちらも、それぞれまだ軌道には乗っておらず、課題は依然として山積している。)


出資家としては相変わらずで、本年も良き出資先に巡り合うことができた。心より感謝している。

出資先の皆様、共に頑張りましょう。


2025年はこの2024年後半に生まれた課題を1つずつ潰すというところがまずは最優先となる。

潰しきった先、その後どうするかはあまり考えていない。

1案件(関与先)増やすかもしれないし、弊所自身の事業により注力するかもしれないし、出資方面をより積極化するかもしれない―その時に吹いている風次第である。


ただ、どういった形であれ、「自分自身が小規模の実業を営み続けるとともに、小規模の実業を営む方々と共闘するということをずっと続けていく」ということは意地でも続ける。

それが弊事業哲学だから、ね。

2024年12月28日土曜日

2024年の想定を振り返る

今年も残すところあとわずかとなった。

1年を振り返る時期ということで、2024年の経済循環の想定としてきたものを振り返る。


まずは年初(2024/1/30「2024年の想定」)のものについて。

想定1:東京圏における賃金インフレ

→想定通り、一定の賃金インフレが見られた。実際に大企業を中心に賃上げが行われ、中小企業でも東京圏を中心に一定の賃上げが見られた。

想定2:日銀のマイナス金利解除とその先の金融引締の慎重姿勢

→概ね想定通り、日銀がマイナス金利を解除した上で、その後は追加の引き締めは1度は行ったものの、結局は慎重な姿勢に転換・維持している。市場の反応については、想定と若干異なり、一時的にある程度急激な変動は見られたものの、過剰な価格形成とまでは至っていないように見える。

想定3:東京圏とそれ以外の地域との乖離拡大

→想定したほどの大きな乖離には至らなかった。東京圏とそれ以外の地域で経済状況に差が見られる状況は継続しているが、東京圏以外で明確にはディスインフレが実現しなかった。


次に7月(2024/7/25「2024年下半期~2025年夏あたりまでの超ざっくり想定」)のものについて

想定:法定通貨価値(≒物価)は、ディスインフレからのインフレ再燃、経済情勢は、(現状横ばい~やや下方向と捉えているところからの)一旦上向いた後、下方向転換

→概ね想定通り、一時適度なインフレ(ディスインフレ)で推移した上で、年末は再び円安方向に向かっている(ただし、国民全体としての体感は、適度なインフレ下という認識ではなく、高インフレであるという認識が強いと思う。)。経済情勢は、数値上は横ばい~上向きで推移しているが、上記の想定は2025年夏までの時間軸であるため、今後の下方向への転換があれば想定通りとなる。


全体的には、特に経済循環の想定について、完璧ではなかったものの、大外れはしなかったというところではないかと捉えている。

一方で、市場の反応(具体的な値動き)の想定については、考えていたよりも落ち着いていた/明らかに上だった点、率直に個人の”イケイケドンドン”を甘く見ていたものによる。

個人的には、裸のリスクテイクについては「やってしまった後悔よりやらなかった後悔」だと強く思う。多少置いていかれて最高のパフォーマンスとは言えなかったとしても、それなりのパフォーマンスを上げられたのであれば、まずは及第点を付けると良いと考えている。

2024年12月14日土曜日

これだから乃木坂工事中はやめられない

10代20代に必死に何かに取り組んで得た”何か”というのは、まことに何物にも代えがたい最高の財産(無形資産)だとあらためて思った(思い出させてくれた)。


練習の様子も収録されている番組本編はこちら。

(トップ校の指導が垣間見れるというのは貴重だとも思った。さすがの厳しさやね。)


ここからは無粋な話になるが、この財産を獲得したかどうかというのは、30代中盤を過ぎたあたりからの地力の差に現れてくると感じている。

特に、仲間と協働して何かを成し遂げた喜び、あるいは成し遂げられなかった悔しさ―などというものは、その後の人生におけるバイタリティ(活力)に直結しているように思う。

もし自分自身の娘・息子に若いうちにどういったことをしてほしいかと聞かれたら、何か1つでも仲間と共に一生懸命に取り組めることを見つけてほしいと答える。

(もちろん、娘・息子に無理強いする気は毛頭ない。)


みんながみんなやれとは全く思わない(そもそも他人の人生の選択に興味がない)上で、もし10代20代の方々から経験知を何か伝えてくれないかと聞かれたら、私は「何か1つでも誰かと共に一生懸命に取り組んだと堂々と胸を張って言える経験を作ろう」と伝える。

特に、いわゆるFIREに憧れを抱いている方々や、経営者や投資家を目指している方々に、極めて重要なことの1つだと思っている。


2024年12月5日木曜日

我が国、国際情勢の激動に適応できていないように見えるが…

全世界中津々浦々、2024年は選挙イヤーだったね。

(ドイツが2025年1月~3月に総選挙やるし、2024年度という括りで見るともう少し続くが。)


結果はここで私が言うまでもなく、2023年以前とは全く異なる勢力図が描かれることとなった。

おそらくは、ドイツも同様または類似の結果となるのだろう。


国際情勢(米欧も含む各国政権の外交安保の考え方)も激しく変化している。

しかし、それにも関わらず、我が国国内では宇露戦争勃発時点から、現状認識やそこから来る仮説や行動方針にあまり変化がない(変化量が小さい)ように私には見えている。

露が押しきって世界中が手のひらを返してしまうパターン(たしかに、我が国の価値観とは相容れない経過・結果である。)に対し、想定していなかったというのはある程度致し方ない。

その反面、今現在起こっていることに対して柔軟に変化に適応するということは極めて重要だし、また、国家としてそれはして然るべきことであると思う。


率直な私個人の感想を申し上げると、我が国の孤立を危惧している。

平和の継続を心から願うばかりだ。

隷従への道は現代に通ず、否、今こそ通ず

平素からハイエク党を公言しているワタクシめ、秒で反応せざるを得なかった笑 政府が関わってくることへの警鐘:ハイエク『隷従への道』が現代に問いかけるもの これを80年以上前に主張しているハイエクの慧眼よ。 また、80余年間解決していない「市場の(負の)...