はじめての皆様へのご挨拶

2024年12月28日土曜日

2024年の想定を振り返る

今年も残すところあとわずかとなった。

1年を振り返る時期ということで、2024年の経済循環の想定としてきたものを振り返る。


まずは年初(2024/1/30「2024年の想定」)のものについて。

想定1:東京圏における賃金インフレ

→想定通り、一定の賃金インフレが見られた。実際に大企業を中心に賃上げが行われ、中小企業でも東京圏を中心に一定の賃上げが見られた。

想定2:日銀のマイナス金利解除とその先の金融引締の慎重姿勢

→概ね想定通り、日銀がマイナス金利を解除した上で、その後は追加の引き締めは1度は行ったものの、結局は慎重な姿勢に転換・維持している。市場の反応については、想定と若干異なり、一時的にある程度急激な変動は見られたものの、過剰な価格形成とまでは至っていないように見える。

想定3:東京圏とそれ以外の地域との乖離拡大

→想定したほどの大きな乖離には至らなかった。東京圏とそれ以外の地域で経済状況に差が見られる状況は継続しているが、東京圏以外で明確にはディスインフレが実現しなかった。


次に7月(2024/7/25「2024年下半期~2025年夏あたりまでの超ざっくり想定」)のものについて

想定:法定通貨価値(≒物価)は、ディスインフレからのインフレ再燃、経済情勢は、(現状横ばい~やや下方向と捉えているところからの)一旦上向いた後、下方向転換

→概ね想定通り、一時適度なインフレ(ディスインフレ)で推移した上で、年末は再び円安方向に向かっている(ただし、国民全体としての体感は、適度なインフレ下という認識ではなく、高インフレであるという認識が強いと思う。)。経済情勢は、数値上は横ばい~上向きで推移しているが、上記の想定は2025年夏までの時間軸であるため、今後の下方向への転換があれば想定通りとなる。


全体的には、特に経済循環の想定について、完璧ではなかったものの、大外れはしなかったというところではないかと捉えている。

一方で、市場の反応(具体的な値動き)の想定については、考えていたよりも落ち着いていた/明らかに上だった点、率直に個人の”イケイケドンドン”を甘く見ていたものによる。

個人的には、裸のリスクテイクについては「やってしまった後悔よりやらなかった後悔」だと強く思う。多少置いていかれて最高のパフォーマンスとは言えなかったとしても、それなりのパフォーマンスを上げられたのであれば、まずは及第点を付けると良いと考えている。

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